simple

忘れちゃいけないな
強くて切ない
未来の科学にも
解けはしない愛

ダンゴムシの姿で
丸まっていないで
手を広げていよう
君を迎えて

電波塔はそのツノで
夜空を穿つの?
都会の光から
星は逃げた

別々の隘路を
抜けたら落ちあおう
いつかとおんなじ
やさしい気持ちで

開け放した窓に
気づいて
勘違いした
柔い風がやってくる
読みかけのページが
繰られてゆく
とうに予感していた通りの
くだらないオチで
よかったよ

特別な日だから
弱くて小さな
未来の火種を
君にあげるよ

シンプルなことだけが
遠くへ続くよ
時代の砂漠にも
朽ちはしない

別々の隘路を
抜けたら落ちあおう
いつかとおんなじ
やさしい気持ちで
未来の火種を
君にあげるよ
いつだってそうさ
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