omoide

また、あなたが笑った
ただ、くだらぬ言葉だ
哀しみを撫でていった
分厚い手で
熱い手で

新たな旅をすれば
あなたの顔が浮かんだ
また、絵葉書を書こうか
ぬるい風が
くゆり立てた

様になってらぁ
様になってらぁ
素直な言葉
いつまでも
代わりのいない
人なんだって
耳打つような
心地で綴った

かくせない
痛みがあっても
やるせない
別れがあっても
思い出だけが
まだぬくい
こぼれそうなくらいの
ものがたり

あと何度も
あと何度も
会えるか知らない
いつからか
そのかげが追い迫ってきたって
僕はあの日を
忘れはしないよ

花開いている
咲き誇っている
素直な気持ち
いつまでも
代わりのいない
人なんだって
清しい姿で
僕の手を引いた
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