カーニバル

すでに大論争
鎮火できぬほど焚き付けられた火種は
まるで溶鉱炉
聞けば、吹けど飛ばない塵の合戦か
噴き上げる熱狂
それは火種の血肉さらうカニバリズム
されどそれが絶頂の渦
悲しき種、最後のカーニバル

ふふふ
筆が進むほど鮮やかなカーニバル
またか
ふふふ
飽きもせずまた煽り立てる小さなリズム

つもり積もる嫉妬
それは空いた穴埋める唯一のカーニバル
されどそれは幻想
バブル、弾ければまた穴は広くなる

幸せのありかを必死に探すゆえに
伸び切ったその爪切らずに

人は
毒を飲み合い
そこに何か共に歩く理由を探している
傷を舐め合い
その痛みが、ひどく増してしまえども

なぁほら、見たらいい景色さ
ねぇほら

不幸の罠に足滑らす火種もつ天使
ならば素直になきつけよびしょ濡れで

人は
毒を飲み合い
そこに何か共に歩く理由を探している
傷を舐め合い
その痛みが、ひどく増してしまえども
共に睨み合い
目が合えば、そんな捻くれに希望宿して
なぜだろう
耐え難い痛みのはずなのに
見たらいい景色だ
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