夢と悪魔とファンタジー

これから唄う夢の物語は
いつか君にだって唄える時が来る

だからさ、お願い
笑って聞いておくれよ
信じれば未来はファンタジーだよ

それはそれは昔のこと
人の夢を食べてしまう悪魔がいました

気づかぬ間に忘れてく
それぞれの夢があった
海を渡ったり 恋をしたり
たちまち全部消えて

それでも人は生きてゆく
何事もないかのように
たらふく夢を食べた
その悪魔だけが笑っていた

世界の夢を全て食べ尽くして
困ってしまった悪魔は打ち明ける
「ごめんよ、ごめんよ、腹が減ってしまった。夢を思い出してくれないか。」

誰もが皆 戸惑う中
一人の男が口を開いた
「生きるために仕方なく食べたんだろう。
夢は諦めた時だけ悪魔に捧げよう。」

気づかぬ間に忘れてく
それぞれの夢があった
投げ出すほどのものならば
最初(はじめ)からいらないさ
思い出させてくれたから叶えてみせるよ
笑われるほどデカい夢を抱きしめて
いつの日か見せてあげよう

これから続く君の物語が
上手くいかないことばかりで溢れても
どれほど馬鹿げた夢だろうと必ず
大事に覚えておくのだよ
信じれば未来はファンタジー
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