おしえてかみさま

夕暮れのチャイムが背骨を撫で回す
まるで、もう誰もいないかのように

上履きでランデヴ
同一の軌道上で
君に
会えたらいいのに

おしえておしえて
かみさまはどうして
いつも迎えを寄越さないの

おしえておしえて
あなたはどうして
まばたきひとつも
許せないの

おしえておしえて
かみさまはどうして
人とおんなじ顔をするの

ごめんね
ごめんね
思い出ひとつで泣けてはいられないのに
爆ぜそう…

おしえておしえて
かみさまはどうして
いつも迎えに来られないの

かみさま
おしえて、百年後の花を
咲かせて

聞かせて
聞かせて

おしえて
おしえて

夕暮れのチャイムが今でも鳴り響く
誰にもばれちゃいけないところで

真っ直ぐに線路を歩いてみたいなんて、
君が聞いたら笑うだろうか?
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