百花繚乱

集え 踊れ 夜の夢のごとし
眠る空を越えて
乱れ 咲いて 凛とした花の如く

夕焼け空に隠れて 夜の帳が下りる頃に
星が浮かんでは 手をかざし あさきゆめを見た

百通りの想いを 照らして
隠世と重なれ 遊べや 集え 現世の夢よ
夜宴に舞え 修羅よ 嗚呼

集え 踊れ 夜の夢を放て 己の意思を描け
歌え 語れ 練り歩け空を
五月闇 照らした 花道

沈丁花咲いて 数えた
ひとつふたつと 忘れないように
月夜に泣いてた
空蝉 手招いて 秘め事

水鏡たち 写していた 薄化粧隠しては
夢花火空 可憐に咲いて散れ
紅く染め上がれ 嗚呼

集え 踊れ 闇を祓いたまえ
眠れる獅子を起こせ
咲いて 咲いて 幾千の運命
琥珀色 愛しく 染めて

狐火よ 鬼さんこちら
さぁ宴だ 酔いどれて騒げ
朧月 下駄ならして 今宵は騒げ
さぁ 付喪神 妖よ 手の鳴る方へ

集え 踊れ 夜の夢を放て 己の意思を描け
歌え 語れ 練り歩け空を
鬼火燃え 照らした 花道

集え 踊れ 闇を祓いたまえ 眠れる獅子を起こせ
咲いて 咲いて 幾千の運命
花吹雪のように 舞い散れ

夕焼け空に隠れて 夜の帳が下りる頃に
星が浮かんでは 手をかざし あさきゆめを見た
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