カイロ

ひとつのカイロを コートのポケット
忍ばす理由は二人の口実

初めはそうでもなかったのにね
君の不器用な愛情表現とか
徐々に熱くなってく気持ちに
火傷しそうなくらい

君の左のポケットの中
かじかむ手と手を温める
冷たい空気 ふわり舞う雪 カラフルな街並み
全てが味方してくれてた そんな気がしていた

ひとつのカイロを コートのポケット
忍ばす理由に気付いてほしいの

ぶつかることが増えてくほど
言いたいことが言えなくなっていく
あの日 君が仕掛けたそれは
もうとっくに冷めてしまったの?

私の右のポケットの中
ひとりで手を温めてる
前より少し空いてしまう距離
隣にはいるのに
このまま終わらせたくないよ
君の手を今度は、私が

私の右のポケットの中
かじかむ手と手を温める
冷たい空気 ふわり舞う雪 カラフルな街並み
全てが味方をしてくれた 照れたふたりがまた
全てが愛おしく思えた どうかふたりこのまま
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