Love Letter

届いた
手紙の日付は
ふたりだけで過ごした
あの暑い夏の日で
指がとまって 耳をすました
波音はもう無いのに

窓辺にみつけた
優しいひだまり
あの日も わたしは 待ってた
幼いままで描いた恋の絵は
色もつかないで まぼろしになったね

時をこえて
生きてきたの
あなたの声を忘れて

お願い
愛しさをとめて
思い出してしまうの
悲しいほどきれいに
指でなぞった 懐かしい文字
ほほえみがまだ揺れてる

誰かを愛して
傷つくことにも
少しは わたしも 慣れたよ
抱き寄せること もう怖がらない
手を離したのは あの一度だけで

夢のような
過去(ひび)だったね
あなたはなにを見ていた?

想いは
真夜中をこえて
この胸に堕ちていく
星のかけらみたいに
秘めた言葉が 今は愛しい
くちづけが残るように

さよなら
愛しさをこえて
細いペンを置いたの
返事はもう書かない
風はいつでも 頬に触れてる
そばにいるから
そばにいるから

さよなら
手紙にしまった
ふたりだけの出来事
あの暑い夏の夢
指がふるえて 愛がはじけた
ほほえみは つかめずに 消えたの
×