春に

冬の日溜まり
手を取り2人で走った道に
春風巡り
手を振り 知らない君になっていく

夢追うその道は 影と光を
なぞっていく
行き詰まる心に 忘れかけた陽を
また思い出して

桜咲くよ 別れの日に
変わらない約束はしないで
知らない君も分からない話も
また 教えて

家路へ向かう
チャリの行く先は いつものベンチ
夜の公園
くだらん話で 空白んで行く

あの時横目に逆らった朝にも
倣っていく
忙しない心に 忘れかけた灯を
また思い出して

桜咲くよ 別れの日に
帰らない約束はしないで
暗い話と 変わらぬ怖がりを
また 聞かせて

自分探しと自分隠しの繰り返し
いつか疲れたら
君とあの町へ帰ろう

桜 咲くよ 旅立つ時
大丈夫、ここでまた会えるね
知らない君も分からない話も
また教えて
離れていても集めた記憶を
また また また
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