鈴蘭の雨

細い肩を濡らす 絹の雨
時計台の 鐘が鳴る
そっと胸に顔を 押しあてて
行かないでよと 泣いてたね

涙を映す 汽車の窓
未練残して 去った日よ
あれからふた春 時は過ぎ
恋の北国 迷い雨

別れ歌がしみる この都会で
切ない恋を 振り返る
君の好きな 白いすずらんが
雨に打たれて そっと咲く
風の噂じゃ 幸せに
暮らしていると 聞いたけど
愛しい日々よ 面影よ
恋の北国 迷い小路

涙を映す 汽車の窓
未練残して 去った日よ
あれからふた春 時は過ぎ
恋の北国 迷い雨
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