はるかな夢

決して届かぬ 夢を見たのか
そんなに 人は 哀しいものか

疑いもせず ひとつに なれることは ないのか
誰かの挙げた その手に 重ねる手は ないか

幼い子らは 誰を 信じて
何を 見つめて 歩けばいい

眼に映るものだけが いつも すべてじゃない
聞こえて来ることだけが すべてじゃないんだ

はるかに続く 遠い夢

それを 夢と いつまでも
こうして みんなが 呼び続けているなら
やがて こゝには いつの日か
誰も いなくなるだろう

青き初恋 甘き唇
求めない愛 夢の向こうに

夏は陽炎 夢はまぼろし
いつか来た道 あれはいつの日

誰かに届く 時は 来るのか
はるかに続く 遠い夢
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