私くらいになれば

私くらいになれば冬の匂いだけであなたが浮かぶ
右手のほうじ茶、少し跳ねた寝癖さえも
私くらいになればきっと次に言い出す言葉もわかる
「マフラー忘れた。」

生活の中で思い出すこともきっとあるでしょう
長い冬がまだ私の心凍らせるの

「それじゃあまたね。」小さく手を振って
ぽつり空いた左側に
白い息だけが寂しそうに残ってるから
12月のいたずらに笑ってしまう

私くらいになれば昨日寝る前聴いてた曲もわかる
もちろん同じくプレイリストの1番上
私くらいになればちゃんと目を見ただけでなぜかわかる
嘘はつかないで

降り積もる雪と変わらない街並み
ぽつり空いた右隣に
何を思うかな何も想わないのかな

「それじゃあまたね。」小さく手を振って
ぽつり空いた左側に
白い息だけが寂しそうに残ってるから
12月のいたずらに笑ってしまう
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