水鏡

胸の奥ではまだ 期待している
ただ蔑ろにしすぎたね
向き合い方が思い出せないよ
浅い呼吸が攫(さら)う 自嘲気味なまっさら
外側だけ好いていてよ
受け止める勇気ないんでしょさらさら

抱き寄せあって惹かれあって沈んでしまおうか
もがいて苦し紛れに求めさせて

眩しい 君だけは
汚れないように 変わらないように祈りを
淋しい なんて言わない
遥か遠い記憶を映す水鏡
雫が一粒

揺蕩(たゆた)う木花に番(つが)う 玉虫は静かに光る
立ち尽くしみつめた眼は 暗い
飛び込んで もっと奥へ 更に遠くへ 君の元へ
君の中身痛み全部共に抱いて眠ろう
夜が明けるまで

抱き寄せあって惹かれあってこのままでいようか?
溺れて なにもかも忘れさせるよ
わかってる このままじゃいられないことくらい
せめて苦し紛れに求めさせて 愛して

眩しい 君だけは
汚れないように 変わらないように祈りを
淋しい なんて言わない
遥か遠い記憶を映す水鏡
雫が一粒
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