ATARAXIA

辿り着いた この世界

上辺だけの平等が 根を張り

並んで 進む

瞼の裏 浮かべた

理想は まだ 叶わず

語れ

繰り返す 現実の 随意で

熟れた 希望は 地に落ちる
その身 委ねたら
思考は いずれ 溶け行く

偽りの 至福が
視界を奪う

与えられた 理の中
抗えば 懐疑の 目が 追う

伝染してく 戒律 無知の枷

今は止められない

響け
虚空を行く自由の翼に
心を捧ぐ鳴鐘を

夜に佇めば

『閉ざす者』に 囚われる

甘美な 悪夢から

抜け出す 鍵はない

嘘構の 神は 悪戯に
希望与えて

まだ往ける者を 繋ぐ

これ以上 その翼が

傷つかないよう

届け
自由を行く虚空の翼に
共に旅立つ 鳴鐘を

『終わらせる者』は

偽りの 微笑で 誘う

白に分かたれた 箱庭
その楽園では

苦しまない 癒えない
砂は落ち続け…

瞳 閉ざして
未来を 諦めたら

もう 飛べない

空 響く 鐘の音
追う影より 速く

傷ついた翼で

もう一度翔けて
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