流転

たとえ一夜(ひとよ)でも お前をそばにおいて
夫婦の真似ごと してみたかった
男の我がままを ゆるしてくれないか
遠く離れても 愛は変らない
流れ流れて 流れ流れて
かもめ群れとぶ 北国
流れ流れて 流れ流れて
かもめ群れとぶ 北国

今も想い出す お前の可愛いしぐさ
小指で前髪 かきあげるくせ
やりばのない俺に 無情な雪雲よ
外は吹ぶいて ひとり酒を酌む
流れ流れて 流れ流れて
霧笛泣いてる 北国
流れ流れて 流れ流れて
霧笛泣いてる 北国

汐の香りさえ お前の匂いがして
果てない放浪(たび)ゆえ こころも重い
やがて来る春は 倖せをつれてくる
そんな気がする ここは北見崎(きたみさき)
流れ流れて 流れ流れて
潮風(かぜ)が凍(し)みつく 北国
流れ流れて 流れ流れて
潮風(かぜ)が凍(し)みつく 北国
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