一生分の星と逃げる

「大丈夫だ」って 嘘ばっかついて
君だけが傷を負って
君の「大丈夫」なんて あのとき私が
信じたらいけなかった

あの彦星を追い越して
誰の手も届かない遠い空へ
一生分の星を引き連れて
二人で逃げてしまおう

どこにもないとわかっていたら
探し求めちゃいけないの?
逃げ出したいような辛い日々だって
誰にでもあった
明日に怯え眠れない夜に掛けてほしかった
優しい言葉たちになりたい
そう思った

あっちを向いて 目をぎゅっと閉じて
君は何も聞かないで
私は決めたよ
何が大切で 何を捨てていくのかを

あの煌星を追い越して
誰の手も届かない遠い空へ
一生分の星が
私の全てを吸い取っていっても

どこにもないとわかっていても
泣いてばかりじゃいけないよ
逃げ出したいような辛い日々なら尚更
君には渡さない
明日に怯え眠れない夜なんて訪れない
優しい夢だけ見せて
神様どうか、君には

君は星だけ見てて、花だけ見てて
月だけ見てて、光だけを感じて
一生分の星と逃げよう
私に君を守らせて

どこにもないとわかっていたよ
ハッピーエンドはすり抜けて
逃げ出したいような辛い日々だけが
残ってやっと君は気付く
いいえ、きっと君は気付かないまま
君が思ってる以上に
この世界は君を愛している

どこにでもある でももういいよ
君は十分傷ついたでしょう
逃げ出したいような辛い日々だって
誰にでもあった
明日に怯え眠れない夜に掛けてほしかった
優しい言葉を君はもう貰っていいよ
どうか一生分の幸せを、君に
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