独善食

貴方は欲しがりで 見てくればっかり気にしてる
Yes or No 白い皿の上で 開かれる品評会

「右へ倣え」すれば 見慣れた おなじみのビュッフェに
貴方の目線の中には 僕はいますか?

彩られた皿に綺麗ごと並べ
「当たり前でしょう」ってもうさぁ
僕のこと 馬鹿にしないでよ

幸福論押し付けないで 痛みと苦しみが見えない
これが正解(りそう)だって 幸せ願って
そんな世界はマガイモノなんだよ

ノー天気雨浴びて 溶かして同じ黒に染める
偽善者じゃなくて オトナじゃなくて
そんな貴方を羨んでたいだけ

僕のこと 馬鹿にしないでよ

みんなに愛されたいな 欲張りな僕は猫を被る
だから並べないで 見比べないで
余所見くれずに 僕を選んでよ

イエス貴方は微笑んだ 円卓並べた晩餐は
貴方と仕合せ 巡り合わせ
食す時だけ傍に居たいから

誰にも不器用で歪んだ平凡な僕は
小さな幸せ 寄せ集め
そっと貴方を羨んでたいだけ

さめないうちに
さあ 手を合わせて
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