夏のDestination

君が好きだったスガシカオの「19才」
あの日のように繰り返し聴いている
誰もいないサイドシート 水のボトルが落ちて
なぜか余計に一人ぼっちを感じる

幸せに暮らしているのか? 噂でさえ耳を塞いでた
そうさ 悪いのは僕なんだ 君が正しかった
胸の奥 刺さる棘(とげ)

このトンネルを抜けたら 夏の海が待ってるよ
開けっ放しのウインドウ 磯の(香り)なぜか(僕は)ぐっと来るんだ
渋滞してる国道 抜け道はなかったけど
僕たちの思い出は 青い(空と)強い(日差し)今も眩(まぶ)しくて…

車の中でどんな話しただろう?
些細なことで いつも笑ってた気がする
緩やかなカーブを曲がったその重力が
何年か前に連れてってくれそうで…

いくつかの恋をしたけれど 君と比較してしまったんだ
そんな自分に嫌気が差して 別れを切り出した
僕は最低の男

もしトンネルが永遠に続いていたとしたら
僕たちはずっとあのまま 夏の(海を)目指し(ながら)走ってたのか?
突然 前に広がる 青い海に圧倒されて
助手席に座る人 それが(一番)大事(なんて)思いも寄らずに

若さは何にもわかっていないくせに
目の前のその風景を全てかのように
勘違いするものだ

このトンネルを抜けたら 夏の海が待ってるよ
開けっ放しのウインドウ 磯の(香り)なぜか(僕は)ぐっと来るんだ
渋滞してる国道 抜け道はなかったけど
僕たちの思い出は 青い(空と)強い(日差し)今も眩(まぶ)しくて…

七里ヶ浜の踏切を渡った坂道の先に
「珊瑚礁」という名のレストラン
それは(君と)僕の(淡い)夏のDestination
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