ブルースを聞かせて

店が終わって タクシー待てば
星が消えてく 港町
今日もやっぱり 空車(くるま)は来ない
ついてないわと ため息ひとつ
あなた聞かせて もう一度
懐かしの 懐かしの ブルースを

化粧落とした 鏡の中に
見えてきたのは お母さん
窓をあけても 波止場の風が
泣けとばかりに ほゝ打つだけさ
あなた聞かせて もう一度
忘れじの 忘れじの ブルースを

なみだ馴れした 女だけれど
拗ねちゃいないわ 心まで
あてはないけど カモメの町で
待ってみようか また来る春を
あなた聞かせて もう一度
再会の 再会の ブルースを
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