宵闇

いたずらに焦がれては 揺らめく残響の中
黄昏に寄せ合えば 静かに違う視線

ありふれた始まりは かすかな色なき風
回りだす歯車が 歪に軋む音

願っては抱いて 鳴りだす鼓動
裂けては乱れて 途切れるまで刻んで

密やかになぞる指 体温感じたままで
何度でも巻き戻す二拍子 夜に添う 嘘

触れては絡めて 重なる影
明けては照らされ 消えてくまで

哀情なら分つと知って また戯事繰り返す

触れては絡めて 重なる影
明けては照らされ 消えてくから

さめてく刹那に 散るのは夢
伝ってく涙は 淀んでくほど流れて
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