抱き合いし恋人

世は移れど 君恋しと
星の灯る夏の夜空に 抱き合いし恋人

震えて なお離さない
幾通りもある接吻 選ばれたひとつ

きっと幸せは
ほんのわずかな愛を見逃さないこと

続けてくふたりのままが
いつの日か思うかたちになる
代わるものはなく

君を書いてみた 詩を折って
ふたりで投げてみよう いにしえの恋人へ

風の音に応え どこへ行こうか
夜の空に線を引く 紙飛行機に乗って

僕が願うのは
どんなわずかな愛も見逃さないこと

まだ白い次の一行
どんな言葉を並べてみよう
君のためだけに
君のためだけに
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