Ruler

僕の傷口 君から見れば
ただの肌色だろう
酷く爛れた 場所を平気で
踏みにじる言葉たち

心無い キャンセルも できないノイズ
赤くなる 耳だけじゃ 言い返せずに

ねぇもう 永遠 揃わない
世界と 僕の ルーラー
同情 冷笑 見え隠れ
「不幸」と 測りきる

わかれないのなら 括らないで
「可哀想」なんて 既製品の言葉で
テンプレートの 正しさと幸せ
あぶれた僕を まるで 粗悪品を見る目で

教えてよ 「普通なら」と言った君の
価値観は どこの誰に 貰ったもの?

ねぇ そう簡単に 触れないで
もういいよ 僕が ルーザー
同調 迎合 できないよ
「大勢」の 尺度には

胸の声を殺し 縦に首を振って
吐き捨てたい味を 笑顔で飲み干して
「当たり前」の人になればいいの?

ねぇもう 永遠 揃わない
世界と 僕の ルーラー
同情 冷笑 見え隠れ
「安心」が 欲しいだけでしょう

正解は 決して ひとつじゃない
どうして それが わからない?
その物差しじゃ 測れない
僕は「不幸」 なんかじゃない
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