18才の彼

乗り継ぐ汽車に遅れたせいなの このホテル
ひと晩だけの 通りすがりなの この恋も

ガラスのラウンジ しきりに横眼で 合図する
あなたの若さに とまどいながらも 惹かれてた

最初は少しけんかをしたけどいい人ね
ふしぎなさだめと 今は思うだけ気にしない

軽くカールした くせ毛にふれると 照れるけど
強い口づけは 年のひらきなど 感じない

翌朝ほんのり 昨晩(きのう)の名残りを たたえて
ためらいながらも 旅立ちの朝に 手を振った

本気と浮気のあいだを上手に すり抜けて
年下の彼は かりそめの こいびと
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