友達

渡り廊下に呼び出して あなたを元気にしたくって
小さな声で歌ったんだ 好きな唄を
校舎の窓に集まって グラウンドの彼を目で追って
走る影までかっこいいよね! アイスクリーム溶けてく
彼と2人で手をつないで歩きたいだなんて
身の程知らずなお喋りに花咲かせる帰り道
しぼんだ風船に 息を吹きかけるような
あなたは私の友達 笑っていてほしい 友達
朱色の指定ジャージの裾 捲し上げて
これが今一番イケてるらしいよって
雪の轍を崩して遊ぼう 滑って転んでも
故郷の山 遠く離れて それぞれが それぞれの場所で
泣いたり 笑ったり おどけたりして 生きてる
私は夢の中 夢見て 振り返り 迷ってばかりで
まだ廊下の隅で あなたに唄歌ってる
やわらかい傷跡が 机の落書きみたいだ
甘えてばかり ごめんね 叱ってくれて ありがとう
恥ずかしい思い出を引きずって歩こうよ
私はあなたの友達 同じ空の下 友達
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