拘束のブルース

男度胸と 粋がって
先の先まで 見えなんだ
軽い気持で 知り逢うて
惚れたはれたは あとの事
今じゃあの女が ア待つであろ

意地で果した 喧嘩だが
今の俺等にゃ くやまれる
斬った張ったに 馴れすぎて
あの女の涙も 見えなんだ
さぞかし苦労を アしてるだろ

先は夫婦の 約束も
果たしてやれない 身のつらさ
身から出た錆 うらまぬが
冷たい世間の 波風は
一人待つ身にゃ アつらかろう

娑婆をはなれて もう三年
想い出すさえ あきらめた
いやで別れる わけじゃない
花のさかりが すぎぬ間に
しあわせつかんで ア欲しいのさ
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