雨と鈴

違和感ばっかだった 今思えば
草草極めて 棘の中
暈けた輪郭から見えなくなる
曇ってるくらいが丁度いい

自分で傷付けて 抉じ開けた歪な穴から
何も流れてない わたしが落ちてしまいそう

まだ地獄から抜け出せないけど
お互い様っていう程じゃない
この手を離せば話は終わり
お願いだから嘘でも少しはこっちを見てよ

あなたが作り上げた その恋人
この湿度では生きられない
無理やり繋ぎ止めた 信じたくて
現実はいつも群雨

勝手に傷付いて 見放した約束とか
ずっと待ってたけど あなたはまるで平気ね

真っ暗な部屋で何も見えなくなれ
嘘も見抜けないくらいに あぁ
穴は塞がらないし じくじく爛れてく
わたしの世界は息ができない
これじゃまた振り出し 死ぬまで

もう地獄でもなんでもいいから
愛しい手は離したくない…みたい
翻せばそれは鈴となる
あなたは悪い方が似合う
わたしが落ちていくだけ
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