一夜

喉につかえた舌打ちを
無理矢理、飲み下すかのようにグビグビと
お前は生ビール、チューハイ、ハイボール。。
みるみる重なりゆく伝票。
やれやれまた割り勘負けか。。

矛先を失った
相槌のようにチクチクと
俺はチビた氷に薄まりきったウーロン茶。。
じりじり重なりゆく時間。
もう終電はあきらめるか。。

聞いていたはずなのに
聞こえていなかったんだろう。
溢れ、こぼれ落ちていったお前の言葉たちの中に
掬うべき真実があったんだろう。

もう戻れない night night。。
今もあの夜を引きずったまま。
戻れない night night。。
今もあの夜に引きずられたまま。。

見ていたはずなのに
見えていなかったんだろう。
誤魔化すかのように戯けるお前の笑顔の中に
巣食う孤独があったんだろう。

もう戻れない night night。。
今もあの夜を引きずったまま。
もう戻れない night night。。
今もあの夜に引きずられたまま。。
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