青嵐線

七月の風にくどかれて
つまらない街へ出掛けよう
サンダルつっかけ りんご飴
逃げろ にわか雨

君のバイクは駐輪場で
何にも言わず雨を見てる

すずしいね
ふたりでいるとたのしいね
あれこれ話したいことが
記憶の波にさらわれたとしても まあいいか

小さい手
ミルクとガムシロをかき混ぜて
こぼれ落ちたグラスの汗が
机の上に小さな海をつくりだす青嵐線

きみの視線が揺れ動くように
星くずたちは今日も燃える

すずしいね
きみと出会うまでは
苦しくてどうしようもなかったことが
無色透明の影を落としたよ
なんかいいな

マジ混んでる
ショッピングモールも楽しくて
あーなんか すごくいい感じ
たいして興味ない映画見て文句垂れようね

雨も止んだし なんか食いにいこっか
でもすこし青嵐線
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