風のくちづけ

縁側で ひとり 草笛吹いた
何故か ふと ほろ苦い味がした
日記からはみ出す 押し花見つけ
心の声 聞きたく 里帰り

春の風が奏でる
そっと キスをしていくのは風ばかり

知らぬ間に ポツリ ひと粒 涙
そうよ 泣いてもいいの 心から
ただいま故郷よ 素直になれそうよ

いつの間にか 私に似た おぼろ月夜が
微かな光 照らしてくれたのね

どこからか春生まれ 花が咲くのは
誰かが 照らしているからね
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