夏が聞こえる

唸るような日差しは似合わない白色と
無邪気な笑い方 かけたのは“Stand By Me”
マールボロの赤とブラックのアイスコーヒー
男みたいだね 言われると不機嫌に

朝日が登るまで 同じ夜を過ごして
確かめ合う 体温と情熱の行き先を

このままありのまま二人夏のままで居よう
波打ち際手招く君を追いかけてビショ濡れで
このままありのまま抱き合い夢を見ていよう
痺れた腕を抜き覗き込む 寝顔にキスを起きないように

オレンジのビーチで
空っぽの予想図と響く波の声
言えるのは“Stand by me”

時が止まるまで この心臓が動くまで
走り抜けた頂上は 不安だった将来で

このままありのまま二人夏のままで居よう
波打ち際で笑う君と触れ合った手の記憶を
このままありのまま抱き合い夢を見ていよう
目覚めると夏はもう未来へ行き
ひんやりと風が吹いていた

こうなるくらいなら最初から なんてことはない
先に行くんだね “同じ空”の方へ

あのまま時は過ぎ当たり前に夏が来ます
思い出すことはもう無いと決めたけど 夏は来ます
このままありのまま二人夏のままで居よう

聞こえる夏の日の正体を 振り返らずに明日へ行く
ブラックのアイスコーヒーを飲み
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