戻らない feat. 八木海莉

寝落ちまで電話して
寝息に微笑む
離れていても
全然無駄じゃなかったね

もう、ね。昔話だ
理想は朝に香る
焼立てのパンの匂い

同じ空気に包まれてく

細やかな微熱が
ふたり起こすように
都会の風が
今日も邪魔した
もう少し冷めるまで
このままでいよう
ほら ひとときの微睡みの中
似てゆく体温

新品の洗濯機
無駄に回したら
眠ったままの
映画の続きでも観よう

そう、ね。不思議みたいだ
月並みな日々もふわり
特別な朝に着替えて

真っ新なシーツを纏って
堕ちてく 結夢の中へ

同じ香りに包まれてく

細やかな微熱が
ふたり起こすように
都会の風が
今日も邪魔した
もう少し冷めるまで
このままでいよう
ほら ひとときの微睡みの中

もしこの先
言葉を失ってしまっても
忘れてしまっても
肌を合わせて
うまくは言えないけど
このままでいよう
ほら 戻らない温もりの中
近付く体温
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