街ぼうけ

時の流れに 取り残されて
ひとり生きてる 淋(さみ)しさが
胸に染み込む 夜明け前
始発電車が 行き過ぎる音
私聞くたび 思い出す
いつもあんたは 朝帰り
私今もこの街で 待ちぼうけ

夢をふたりで 追いかけながら
夜を明かした 純な日々
そんな昔も あったよね
私今さら 悔やんでいない
そうねいい夢 少しだけ
あんた見させて くれたから
憎みきれずこの街で 待ちぼうけ

遠いあの日は 夢の夢
雨に滲んだ ガラスの都会(まち)は
ひとりきりでは 寂しいよ
どこであんたは 雨やどり
私今もこの街で 待ちぼうけ

私今もこの街で 待ちぼうけ
×