素顔

魂も肉体も 思いのままにして
過ぎておゆき 嵐のように
形すらとどめない 私の抜け殻は
闇を闇を さまようだろう

愛なんて かた時の
冷たい肌と 冷たい肌の
暖めあいだから
魂も肉体も ルルル……

唇の指先の 涙をそのままに
去っておゆき 夢さめぬまに
キャンバスに描かれた 裸の絵のように
息を息を とめて眠ろう

愛なんて つかのまの
渇いた喉を 渇いた喉を
潤す水だから
魂も肉体も ルルル…
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