屋根

つらいことだらけで泣きたくなってしまった時
あなたの家がはっきり見える
屋根の上が恋しくなるの
教会の十字架やとおくを走る 汽車の明りまで見える
大きな屋根の上が

真暗なあなたの家に明りがともると
なぜか私は涙が
涙が出てしまうの

あなたの家の明りは 私をあたたかく
見つめていてくれている そんな気がするから
できるなら あなたと 二人だけで
とおくを走る汽車の明りを追いながら
屋根にのぼりたいけれど

今の私をなぐさめてくれるのは
あなたの家の明りだけでいいの
真暗な闇の中で
星に囲まれながら
屋根の上であなたを想っていることだけで
どんなにつらいことでも
忘れることができてしまうの
今の私には
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