KENNY

大きな口と小さな両目が見ていたんだ
真夜中出会った
毛むくじゃらでおかしな生き物

動けないまま僕の口から出てきた言葉は

ケニーこっちへおいでよ
ひとりぼっちの君にポケットから
ジェリービーンズをひとつぶ
僕の代わりに食べていいから
ゲラゲラ

緑色のベッド君はどこで眠るのだろうか
また明日ねって
笑顔で手を振る勇気がない

何度も何度も
振り返りながら呼んだ名前は

嵐の前の静けさが
嵐の前の静けさが
嵐の前の静けさが
嵐の前 怖くて仕方なかった

ケニーちょっとナイーブさ
こんな夜にはおあつらえ向きだろう
僕も怪獣みたいに
月に向かってふたりで吠えた

おいでよケニー
ひとりぼっちの君にポケットから
ジェリービーンズをひとつぶ
僕の代わりに食べていいから
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