あっくん

カーテンもついてない部屋で苺を食べてみる
そうか 私 今日からほんとの大人になるんだな
一人でなんて生きれないこと 証明するため
旅に出てみたけど もう戻れないの気づいちゃったなぁ

想像してたより早くあっくんが東京に馴染んだこと
寂しくなるしかできなかった
あの頃の私は一人じゃなかったから

聞いてたのと違う
星が綺麗です

夜の音に耳を 澄ませ息を吐く
君に歌いたいうたがここにあるから
当分会えないが 心配いらないから
涙を流すのは今日で最後にしよう

遂に世界は私を本当の一人にした
明日はお仕事だってのに23時に餃子を焼いた
誰かと飲むから美味いのに昨日も今日もビールを開けちゃった
これが大人なら えらく愚かだわ

想像してたよりもずっと
あっくんは孤独を感じてたこと
線路のスレスレ歩いていたこと
私見間違えていたのか
次に辛くなったらさ
駅じゃなくて車で海に行こう
革靴は脱いで波打ち際スレスレ走ろう

夜の音に耳を 澄ませ息を吐く
君に歌いたいうたがここにあるから
当分会えないが 心配いらないから
涙を流すのは今日で最後に

この部屋の鍵 持っているのは私だけ
六百円の苺も一晩で一パック食べていい
眠れない夜はテレビつけたまま目を瞑る
それでもやっぱ寂しいけど ここで生きてみる
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