雪挽歌

二人が暮らせる 場所なんか
この世のどこにも ありゃしない
ひとつのコートに 身を寄せて
さ迷う吹雪の 北の果て
戻れない 戻れない つらい噂の あの町に
離れない 離れない たとえ命を 取られても
降る 降る 雪 雪 降り積む雪に
こぼれる涙が 凍りつく

誰かのものなら なおさらに
欲しがる女の 哀しさよ
一生一度の 恋ゆえに
許して下さい 身勝手を
この指の この指の 先の先まで 燃えた夜
この人は この人は 他の誰にも 渡さない
降る 降る 雪 雪 降り積む雪に
埋もれて命が 凍りつく

この指の この指の 先の先まで 燃えた夜
この人は この人は 他の誰にも 渡さない
降る 降る 雪 雪 降り積む雪に
埋もれて命が 凍りつく
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