虹の色

錆びつく傘が 虹の色
塗りつぶしては 喝采
着の身着のまま 誰も彼も彼女たちも
当たり前さえ 境界線

染まらず そばにいたいだけ

ふれてみたい 泡のように柔らかな素肌へ
ああ 混ざれなくても
いつか はぐれてしまうのに

苔を召しませ どこまでも
モザイクなき 若さ
君はきみのまま 誰も彼も彼女たちも
ありのままさえ 艶姿

奪わず踏まれず 二人はそばにいたいだけ

ふれていたい きれいごとで汚れない素肌で
ねえ とけあえなくっても
いつかハグしあえるのなら
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