波止場で汽笛が鳴く夜は

波止場で汽笛が 鳴く夜は
女心が しくしく痛む
この手を冷たく 振りほどき
連絡船に 乗った人
恋は引き潮 別れ波
ひとりしんみり ひとりしんみり 港の酒場

幸せなんかは 続かない
知っていながら 夢見た私
いい事ばかりの 思い出を
数える指が 震えます
どこの港で 誰といる
未練ほつれ毛 未練ほつれ毛 酔えないお酒

波止場で汽笛が 鳴く夜は
沖の漁り火 チラチラ揺れる
海は凪(なぎ)でも この胸は
涙が溢(あふ)れ 時化(しけ)になる
あんな男と つぶやいて
ひとりしんみり ひとりしんみり 夜更けの酒場
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