Blame It On The Love Song

あの頃の手紙は 電波要らずの通信手段
読まれたかどうか?さえ 分からなくて良い時代

若葉香る道を 駆け抜けた
青い風に膨らむシャツの羽 背中に

眩い想いを走らせていた
自転車の鍵に揺れてる キーホルダーの裏
小さな二文字は君のイニシャル
友達に気付かれて 誤魔化す
でも 何故かイヤじゃないなぁ

恋煩いは「幻滅」以外 治せない
夜毎 冷めない熱を長引かせるのは

あのLove Songのせいさ 苦しいよ
妄想に膨らむガスの中 今にも

破裂しそうな想いに水を掛け
何度書き直しても まだ渡せない手紙
君の鞄に見つけたイニシャル
どう見ても 一文字も僕じゃ無い
探偵にでもなった気分だ

その背中に 届かぬ想いを走らせた日々
自転車の鍵からは 疾うに外れたけれど
割れても まだ捨てられずにいるのは
薄れてく若葉の香りを 閉じ込めていそうで
時々下ってく 青春のカーブを
Blame It On The Love Song
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