Enishi

今は昔 幼かった二人は
あどけなさを うたうように 遊んでいた
移ろう日々のはかなさに
置き去りにした思い出を

辿るように歩けば
あちらこちらで鳴る旋律
それはやがて和をなして
必然の邂逅(かいこう)を呼ぶ

近づいて 離れて 再び会うまでに
幾年を重ねても ずっと変わらないもの
ときめいて 焦がれて 寄り添い合えば
歌となり 謳(うた)われる 常しえの 愛の縁

いつかやがて 巡り来る終わりの
遣(や)る瀬無さも うたにして 分け合うから
無常なる世のいたづらに
生きる時間を別つとも

花のように遍(あまね)く
あちらこちらで香る記憶
それはまるで日のように
冬枯れの心を萌やす

舞い落ちて 積もって 幾重に重なれば
一片の言の葉も 遥か時を越える
あたためて 芽吹いて 散るその日まで
今もまだ 色褪せぬ 古(いにしえ)の歌のように

近づいて 離れて 再び会うまでに
幾年を重ねても ずっと変わらないもの
ときめいて 焦がれて 寄り添い合えば
歌となり 謳われる 常しえの 愛の縁
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