俺に乾杯

年の数だけ しわの数
白髪頭に 日焼け顔
こんな俺でも 恋をした
飲めば昔を 想い出す
肩をすくめて 夕ぐれ時は
いくら飲んでも 酔えなくて
しけたタバコに 火をつけて
映る鏡に にが笑い

燃える紅葉の あざやかさ
季節はずれの 雪が舞う
俺の心も 冷えて来て
ひとはぬくもり 恋しがる
胸のすき間を うめたくて
かけたコップで 飲みほせば
こげたタタミが 俺に見えて
涙こらえて 乾杯さ

肩をすくめて 夕ぐれ時は
いくら飲んでも 酔えなくて
しけたタバコに 火をつけて
映る鏡に にが笑い

涙こらえて 乾杯さ
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