花火

イスがかたむき 倒れそうになって
うたたねから覚めて窓の外は今も雨
手紙を書いた途中から進まない
結局ボクは何を伝えたいのだろう?

電話のベルが少し鳴って切れた
めくり忘れたカレンダーみたいな頭の中

夏の空に咲いた花の様に想えました
まばたきをする間に散ってしまいました
何気なく思い出してまた泣けてきました
物語の続きがかすんでわかりません

そろそろ半ソデじゃカゼをひきそうな夜に
セッタをはいて売れ残った花火を買った
近所の公園では祭りの片づけをしている
冷たい風が消えたちょうちんをゆらす
サヨナラなんて言いたくないけど
「季節はくりかえすもの」だなんて
なぐさめにもならない

夏の空に咲いた花の様に想えました
まばたきをする間に散ってしまいました
何気なく思い出してまた泣けてきました
物語の続きがかすんでわかりません

夏の空に咲いた花の様に想えました
まばたきをする間に散ってしまいました
何気なく思い出してまた泣けてきました
物語の続きがかすんでわかりません

手紙が書けた…紙飛行機にして投げた
届けばいいな花が咲くあの空に
×