予感がしている

ひとつずつ片付けてく
やらなきゃいけないことたくさんある
ひとつめは夢の始末
眠りにつき今夜最後の夢を見るのよ

さよならの口づけ交わしたら
そろそろ行くねと逸らす視線の先
まだまだ眠っていたいけど
お別れの朝は近づく

丘を越えゆけばまだ間に合う朝焼け
今日はなにかが始まりそうな予感がしている
まぶたを開けば新しいこの世界が
騒がしいほど素敵だ

少しずつ乗り越えてく
悲しいことも苦しく冷たい夜も
ふたつめはこの世界から
なくなったものを書き記していくこと

小さな棘で傷つけ合い
やがて大きな河を渡る
もう二度と途切れないように
止まらないように歌うよ

時を越えゆけばまだ間に合う夕暮れ
明日はなんだかうまくいきそうな予感がしている
ほどいた掌握りしめた秘密も今はまだ
結んだ約束手繰り寄せた言葉は
飾らないほど綺麗だ
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