縷々

ずっと前から
紡がれてた私の身体、思考
曇天の海路に
飛んでいく渡り鳥
幾万年前の私はどこにいただろう
その夢

肌寒い風に揺れ
わたしは消えそう
脈々と続く畝
あなたの埋葬

数えきれない解れ
直して返そう
私の姿かたち
全部誰かの夢

永遠なんて ないと知るんだ
小さくなった あなたを見て
積んで壊して やっとの思いで
出会えたのに

いつか世界が 荒野になって
喇叭の音が 流れても
今日よりちょっと良い明日なら
作れるから

全部終わった 時に会おうか
何の話で笑おうか
×