八奏絵巻

季節はずれの赤いツバキが
一人ぼっち小さく歌う
ねずみ色したビルの谷間に
こだましていくわらべ歌

たとえ壊れかけた夢さえも 冬に咲く桜のように

(水面に映る天の川を漕いで空に唄えば
今日もこうして生かされることに
ありがとうございます)

水に浮かぶ月あかり揺らす
そっと差し伸べた指の先こぼれる涙

堰を切って溢れる想い
いつか醒める夢の居場所で
笑いあって居られるように
重ね、紡いでゆく
祈って祈って未来で
笑って笑ってるように
幾つもの思い出を胸に寄せ歩む物語

こっそり集めた夢握り締めて
手の中にあるのは?

幻想が降る街 君だけを探して

泣いて泣いて泣き疲れ
越えて越えてまたゆくさ
ぽつりぽつり降り出すのは
あの日にまだ伝えられずに
心の奥に 潜めた全てを語ろう

どれほど遠い存在で
だけど壊れそうなほど脆いね
いや、でも、まだ信じていたい
せっかくならば後悔もしたい

瞬きの間に世界は回る ひとは忘れ行くけれど
いつかまた会える日まで胸に残しておこう
別れ路の先 忘れない様に

堰を切って溢れる想い
いつか醒める夢の居場所で
笑いあって居られるように
重ね、紡いでゆく
祈って祈って未来で
笑って笑ってるように
幾つもの思い出を胸に寄せ歩む物語

チャンスは1度 奇跡を起こせ ミライへ
切った張ったこの世界は思ってるより悪くない
重ね合う僕等の 夢で奮い立たせて

水に浮かぶ月あかり揺らす
そっと差し伸べた指の先こぼれる涙
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