あるく

石ころけとばして
転がるほうに進もう
行き止まりでもしゃがまないよう
ため息連れ去る風

前髪をかき分けていく
ねえ今どんな顔をしている?
見上げた五線譜に止まる
鳥にすら聞いてしまうよ

もう少し歩く
思い出が袖を引く
でももう少し歩く
目を覚ます日に袖をまくる
どこかの夕食の匂いに
なんか会いたくなったり
でももう少し歩く
理由は長くなっても
あとから着いてくる

すれ違い遠くなっていく
行く先も知らずに比べてしまう
すれ違いどうせ忘れる
鼻歌まじりでいたいよ

すれ違う中で立ち止まるような
君を愛おしく思うの

もう少し歩く
君の声が手を引く
から少し歩く
目を覚ます日に袖をまくる
誰かの言う通りを外れ
地図も書いていない道
もう少し歩く
だから長くなっても
いつか思う通り

すれ違いどうせ忘れる
だから歌いながらで
またもう少し歩く
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