恋のエピローグ

色あせた 夏の終わりは
悲しいほどに 夕陽だけが紅い
やさしさを 数えた指先を
想い出が まぶしく染めてゆく

駆けて行きたい あの日の私に
砂にしるした 足跡追いかけて
愛はひとときの 夢のたわむれと
初めて知った 恋のエピローグ

幻を 愛していたの
一人渚で はずした指輪は
かげりのない季節の 忘れもの
しのびよる ぬくもりせつなくて

あふれる想い とどかぬ恋でも
あなたの言葉 信じてみたかった
夕暮れの海は 波が寄せるだけ
過ぎゆく夏を そっと見送るの

駆けて行きたい あの日の私に
砂にしるした 足跡追いかけて
愛はひとときの 夢のたわむれと
初めて知った 恋のエピローグ
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