追悲荒年歌

ちゝのみの 父はいまさず、
はゝそばの 母ぞ かなしき。
はらからの我と、我が姉
日に 夜に 罵(ころ)ばえにけり。
怒ります母刀自(ははとじ)見れば、
泣き濡れて くどき給へり
そこゆゑに、母のかなしさ。
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