ふようのうた

道なき道を歩いてきた 切り傷なんかは数知れず
心を忘れた男と言うな お前のからだに忘れたか
山をさまよって 夜明けに目を閉じた その時 白い光がゆれた
極楽浄土に咲く花か いえいえこの世の芙蓉の花
ちくしょうどもと言うのなら 地獄の淵を
ひょいと渡って生きるだけ

愛することと憎むこと 花びら一枚紙一重
力にするなら恨んでいいが 野良犬よりは強くなれ
たった一人では 涙も残せない つないだ数珠(じゅず)は ここでほどけ
極楽浄土に咲く花か いえいえこの世の芙蓉の花
一日だけで枯れるなら まだ見ぬ明日を
風に祈って生きるだけ
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